いかなごを炊いてみよう

あやおっち

2009年04月02日 11:14


いかなごという魚です。2月末から4月初めにかけて兵庫の瀬戸内側で、
4cm前後の稚魚の漁が最盛期を迎え、甘辛く煮付けた「いかなごのくぎ煮」が
地域の郷土料理として定着しています。

きれいに洗ったいかなごを、しょうゆ、みりん、しょうが、ざらめのお砂糖+α
(うちはツヤよく仕上げるために黄金糖飴を入れます。
ほかのお宅では、七味やらレモンをいれるご家庭もあるかな)
を入れて水分がなくなるまで炊くと
しょうがの利いた、硬めの佃煮が仕上がります。多くの家庭ではこれを
タッパにつめて、方々の親戚お友達に送るのが一般的。
自宅で消費するよりも送る量が上回る家庭も少なくありません。


宅配会社はビジネスチャンスとばかりに専用の箱を作ったり、店頭にくぎ煮発送承りますの
のぼりを立てるほどの力の入れよう。ただ、海面温度の上昇+昨年起こった明石海峡の
石油流出事故の影響か、漁獲高が落ち込み、昨年上のパックで1kg1240円前後だったのが
今年は一気に1kg2500円前後となってしまいました。頭の痛い話です。
でも年に一度の味ですし、その土地で伝わってきた味を自ら作ることが
できるのですから、ささやかながら守っていこうと思っています。

あ、すいません。最後の2行は私の言葉でなく母の言葉です。